この職業を志したきっかけ、現在に至る経緯などをお聞かせください。 私が子供の頃、虫歯をつくっては歯科医院に通うということがよくありました。当時は歯医者さんの数も少なくて、いつも混んでいて。2～3時間待ってようやく自分の番が来ても、治療を嫌がって口を閉じると、先生に「はい、終わり」と言われてしまうんですよね（笑）。そしてまた何時間も待って治療をしてもらって、ようやく虫歯が治っても、しばらくするとまた歯が痛みだすという悪循環を繰り返していたんです。そんな幼少期の体験を思い出したのは高校時代、自分の進路を決めなければならないという時期でした。小さな子供たちが痛い思いをしたり、歯医者さんが嫌いにならないように。自分と同じ辛い経験をさせないためにも、自らが歯科医師になろうと考えたのです。日本歯科大学に学んで歯科医師になった後は、神奈川県や都内の歯科医院で広く歯科全般について研鑽を積んだのち、『くろいわ歯科医院』を開設しました。
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