この道を志したきっかけと、開業に至るまでの経緯についてお聞かせください。 子どもの頃から生き物が好きで、犬をはじめカメやザリガニ、そしてカブトムシなども自宅で飼っていました。そうした生き物とのふれあいを通じて生命の尊さを知り、医学に興味を持つようになったというのがきっかけのひとつ。もうひとつは、中学生のときにバスケ部に所属していたのですが、ある日、眼を怪我したことがありました。急遽診てもらうことになった眼科の先生は、休診日であるにもかかわらず診療所を開け、さらに手術の準備までして待ってくれていました。人間的にも素晴らしいその先生の影響も、私が医師の道を志すうえでは大きかったと思っています。
東邦大学医学部卒業後は大学病院の第一内科に入局。その後、科が診療科ごとに再編されるのに伴い循環器内科に入りました。実は私自身、その当時は呼吸器や消化器と比べて循環器を苦手にしていました。だからこそ余計に、循環器のドクターが非常に輝いて見えたんですね(笑)。あとは「一生涯の仕事にするなら、元々得意なものではなく、苦手なものを突き詰めていきたい」という気持ちもあり、循環器内科を選びました。そして東邦大学医療センター大森病院勤務を経て、森山記念病院でさらなる経験を積んだのち、今年(2016年)の7月に「まるこハート内科クリニック」を開業しました。
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