この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。 6つ上の従兄弟が医師になりました。当然、親からすれば比較対象になるわけで、私としてもまったく同じ道を進むのはともかく、ちょっとした対抗心のようなものがあったのは確かだと思います(笑)。それから、自分で言うのもおこがましいのですが、手先は器用な方で、ものをつくるということがすごく好きだったものですから、それが歯医者に結びついたのです。
ものづくりということでは、設計士にも憧れを抱いていました。これは本当にぎりぎりまで悩みましたね。余談になりますが、このクリニックを設計するにあたっては、担当していただいた設計士さんのご理解があり、かなり自分の意見を細かく反映した形になっています。たとえば診療室の窓も、外を気にせずに過ごせ、なおかつ自然の光を取り入れられるように下半分だけとしました。はからずも、もう1つの夢を叶えることができたということになるかもしれませんね。
大学卒業後は、東京医科歯科大学の摂食機能評価学講座に籍を置きました。主に入れ歯を扱う講座です。細かい作業が好きなことは学生になってからも変わらず、その延長線上での選択でした。大学を辞したのち、勤務医を経て2006年に『青木歯科オフィス』を開設致しました。今私はこの街に居を定めていますが、実際に住んでみますと非常に暮らしやすい街です。どこに行くにも便利ですし、学会出席のための空の便も使いやすく、本当に気に入っています(東急多摩川線・武蔵新田駅から徒歩1分)。
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